2018年5月31日木曜日

中欧(その11) ハンガリー ブダペスト後編

夜のブダペスト散策から一夜明け、旅行最終日となりました。

王宮や漁夫の砦から眺めた時のブダペストの街並みが絶景とは聞いていたのですが、
今回は淡々と街歩きをしたかったので、そちらへ行くことは見送りました。
昨日もいたブダペスト東駅を通り過ぎ、ペスト地区の東側へ。


















昨日に引き続き「雰囲気が凄く中~東欧っぽいな」と思いつつ歩いていたのですが、
今写真を見返してみるとそうでもないような気がします。
やはり現地を歩くのと、写真を見るのとでは感じ方が変わってきますね。

街を歩いている途中では、カトリック教会を沢山見掛けました。
ハンガリーはカトリック教徒が過半数を占めていると聞いたことがあるので、
街の光景にもその状況が反映されているのでしょう。


















英雄広場やセーチェーニ温泉がある場所から地下鉄に乗って中心部へ。

このブダペスト地下鉄1号線はユーラシア大陸初の地下鉄であり、
世界遺産の一部としても登録されているそうです。
しかしそれよりも、ドアが閉まるのが妙に速かったことが印象に残っています笑


















最後は王宮や砦の昼の姿を横目に眺めながらジェルボーに行き、
ヨーロッパ最後の昼ご飯をとって帰路に就きました。
あっさりした最終日ではありましたが、街並みを存分に味わえたので満足です。

私は宿の有料送迎サービスを使ったので楽でしたが、
空港までは遠い上に直通列車がないので、行くのが少し面倒です。


















今回も良い旅でした。
次回以降は東南アジアのどこかへ行った時のことを書く予定です。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ブダペスト(ハンガリー)

2018年5月27日日曜日

中欧(その10) ハンガリー ブダペスト前編

ブラチスラヴァから2時間40分ほど鉄道に乗り、ブダペストに着きました。

ブダペスト東駅の駅舎内は独特の雰囲気があり、
言語化は難しいのですが「中~東欧の駅だなあ」と思ったことをよく覚えています。

また、私は駅舎を眺めることを旅行の楽しみの一つにしていますので、
この駅の荘厳ながらクセのある外観・内観はとても良かったです。


















ハンガリーの通貨はフォリントという名前で、チェコ以来の独自通貨でした。

オーストリアとスロバキアはユーロが使えるので楽だったものの、
そうではない国だとキャッシングや両替の手間が少しだけ面倒です。
北欧みたいにカードだけで通せる国なら問題ないんですけどね。

まずは予約していたEsplit Hotelにチェックインして荷物を預け、街歩きへ。
この宿は入口が若干分かりにくいですが、部屋やサービスは良かったです。

日が暮れつつあるブダペストの街を歩いていると、
東駅で感じたのと同じ「中~東欧の街だな」という印象を抱きました。
街全体の色彩が淡めなので、そう感じさせられるのでしょうか。

ボスニア・ヘルツェゴビナに行った時のことを思い出したのは、
おそらくその辺りが原因なのではないかと思います。
いつかルーマニア・ブルガリア辺りのより東の国へも行きたいものです。


















ブダペストは、元々は「ブダ」「ペスト」という都市がドナウ川の両岸にあり、
それらが合併した時に「ブダペスト」という名前になったという歴史があります。

そのドナウ川に無事着きましたので、暫くは川に沿って歩くことにしました。
川の両岸には歴史的で綺麗な建物が沢山あり、
ブダペストが「ドナウの真珠」と呼ばれる理由にもなっているそうです。

平地のペスト側から対岸を眺めると、王宮が見えました。
この王宮を初めとして、夜はライトアップされている建物が多かったです。
実に綺麗な眺めですね。


















更にもう少し歩いていくと、セーチェーニ鎖橋に着きました。

これはブダペストのドナウ川両岸を初めて結んだ橋だそうで、
ブダペストのシンボル的存在にもなっているとのことでした。
実際に、絵葉書やガイドブックの表紙等にもよく載っています。


















この橋を使って丘陵地となっているブダ側へ渡り、暫く散策を続けました。
対岸にライトアップされた国会議事堂があり、絵になる眺めでしたね。


















ここまで歩いたところで、晩御飯をとることにしました。

ジェルボーという東京の表参道にも店舗があるレストランがあり、
そこで食べた料理が美味しかったので、本店へ行きたいと思っていたんですよね。
その希望が今回漸く実現しました。

鎖橋を再び渡ってペスト側に戻り、そこから3分ほどでジェルボーに着きました。





















今回はグヤーシュと鮭のムニエルをワインとともにいただくことにし、
ハンガリー料理&ハンガリーワインに舌鼓を打ったのでした。

私はこのビーフシチューによく似たグヤーシュがとても好きで、
固めのパンと一緒にのんびり食べる時間はまさに至福の瞬間です。

あとはハンガリーワインも好きで、
今回も時間があればワインの産地を巡ってみたかったですね。
特に貴腐ワインで有名なトカイ(Tokaj)には大いに興味があります。





















一日の最後を美食で締めくくり、ブダペストの夜は更けていくのでした。

続きはブダペスト後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ブダペスト(ハンガリー)

2018年5月14日月曜日

中欧(その9) スロバキア ブラチスラヴァ後編

一夜明けて、ブラチスラヴァの旧市街を散策しに出掛けました。
まずは前日の夜に綺麗なライトアップが為されていたブラチスラヴァ城へ。

その道中の街並みは色彩が優しくて落ち着いており、
人も少なくてとても良い気分で歩くことができました。

この辺の感想はスロベニアのリュブリャナに近いものがありました。
関係ないですが、スロベニアとスロバキアって紛らわしいですね笑


















旧市街自体がコンパクトなこともあり、すぐにブラチスラヴァ城に着きました。

この城は「テーブルをひっくり返した格好をしている」とよく言われるそうで、
実際に見てみてその理由がよく分かりました。
写真だと若干分かりづらいですが、正に逆さテーブルといった外見でしたね。

城からの眺めはなかなかのもので、静かに流れるドナウ川が特に印象的でした。
普段住んでいる国では、国境を越えて川が流れるということはあり得ないので、
前日までいたウィーンから流れてきているというのは新鮮な感覚です。


















ちなみにブラチスラヴァ城はちょっとした丘の上にあるので、
そこまで歩いて行くと結構疲れます。
暫く水を飲みながら街を散策して、クールダウンすることにしました。

街の様子を眺めていると、機体がピカピカのトラムが走っていたりして、
最初に訪れた中央駅のレトロなイメージとはかなりギャップがあって意外でしたね。
他には中世を感じさせる年季の入った建物もあり、見ていて飽きませんでした。


















街中には素敵なカフェも多くて、寛ぎ甲斐があります。
私は中央広場にあるカフェでアイスティーをお供にし、ゆったりしていました。
広場を眺めつつ30分ほどいた記憶があります。


















そろそろ次の目的地であるブダペストへ向かう時間が近付いてきたので、
最後に青い教会(正式名称:エリザベス教会)へ行くことにしました。
ここは旧市街の少し外れにあり、中央広場からは歩いて5~10分くらいです。

教会の外部・内部ともに綺麗な水色で統一されており、
青系の色が好きな私にとってはとても心惹かれる建物でした。

礼拝日ではなかったため、入口の鉄格子に鍵が掛かっていましたが、
その隙間から内観を眺めるだけでも幸せな時間でしたね。
ここは今でもブラチスラヴァで一番記憶に残っている場所です。


















最後に素敵な教会を眺めることができたので、満足して中央駅に戻りました。
駅の売店でケバブを買い、車両に乗り込んでブダペストへ。大体2時間半くらいです。

ブラチスラヴァには派手な観光名所等はありませんが、
ウィーンやプラハ、ブダペストから日帰り旅行もできるくらい近いので、
近くに旅行へ行く機会があれば寄ってみると楽しいと思います。

続きはブダペスト前編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ブラチスラヴァ(スロバキア)

2018年5月13日日曜日

中欧(その8) スロバキア ブラチスラヴァ前編

ウィーン中央駅から約1時間でブラチスラヴァ中央駅へ。

前者は内観・外観ともにかなり近代的な造りだったのに対して、
後者は昔の建物がそのまま残っているような状態でした。


















中央駅と旧市街は1kmほど離れているので、
街並みを眺めながらのんびり歩いていきました。

第一印象は「静かで落ち着いているな」というものでした。
ラオスの首都・ヴィエンチャンほどではありませんでしたが、
首都としてはかなり静かな街でした。

大体15分ほどで、旧市街の入口であるミハエル門に着きました。
今回の宿であるVIPアパートメンツもこの近くにありましたので、
先にチェックインして荷物を置いてから再び街へ。

丁度暗くなり始めたところで、建物の灯りが宵闇に映えて綺麗でした。
そして人は一定数いたものの、ごった返すほどの混雑ではありませんでしたので、
歩きやすくてとても楽でしたね。この辺も落ち着いた雰囲気に一役買っています。

広場には日本大使館もありました。
(※下記5枚目の写真の右端に日本国旗が見えます)

ブラチスラヴァに着いた時には既に日が暮れ始めていたので、
この日は軽く歩く程度に留めましたが、旧市街は割とコンパクトだなと思いました。
2~3時間もあれば、ざっくりと回れるのではないでしょうか。


















やがて真っ暗になりましたので、晩御飯を食べて宿に戻ることにしました。

スロバキア料理は豚肉やジャガイモ、乳製品を使ったものが多く、
今回行ったレストランでもそれらのメニューが沢山並んでいました。
そしてビールが1杯1ユーロ少しと安く、酒好きには素晴らしい環境でしたね笑

料理はそこそこ口に合うものが多く、満足できました。
















ちなみにブラチスラヴァの旧市街には面白い銅像が沢山あります。
下のマンホールから顔を覗かせている銅像はその一例で、
他にもおかしなポーズをした像があちこちにありました。面白いですね。

それらの像を眺めつつ宿へ戻り、途中で買った缶ビールを飲んで締めとしました。


















続きはブラチスラヴァ後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ブラチスラヴァ(スロバキア)

2018年5月8日火曜日

中欧(その7) オーストリア ウィーン後編

国連のウィーン事務局から中心部に戻り、オーストリア応用美術博物館(MAK)へ。

ここは建築や工芸品の展示が為されている場所で、
自分の興味にそこそこ合致しているかなと思いましたので立ち寄ってみました。
ウィーンまで来て、どこの博物館・美術館にも行かないのは味気ないですしね。

入場してみたところ、ホールは吹き抜けになっていて雰囲気も堅苦しくなく、
気軽に鑑賞ができる場所だなという感想を抱きました。

オーストリアを中心として、多くの国に由来する展示物の数々が置かれており、
その中でも一番面白かったのは椅子の展示(下の3枚目の写真)です。
椅子の背後にある白い壁は少しだけ透けるスクリーンのようになっており、
裏側から見ると椅子のシルエットが綺麗に見えます。
最初に平面/次に立体という見せ方は、あるようでない手法ではないかと思いました。

私は8ユーロほど払った記憶がありますが、火曜日の夜は入場無料だそうですので、
興味がお有りの方はそこを狙っても良いと思います。(※18歳以下は常時無料)


















その後は市立公園内のヨハン・シュトラウス二世像を横目に眺めつつ、
旧市街の南部まで歩いていき、そこから地下鉄に乗りました。
ウィーン最後の目的地は、世界遺産でもあるシェーンブルン宮殿です。


















シェーンブルン宮殿は、かつてのハプスブルク家が離宮として使っており、
非常に洗練されたバロック建築であると事前に聞いていました。

実際に訪れてみると、期待していたとおりの建物でしたね。
宮殿内部は撮影禁止でしたが、自分が今まで見てきたバロック建築の中では
確実に三本の指に入るであろう造りだと感じました。
といっても、建築に興味を持ってからまだ日が浅いので、
見てきたバロック建築の数も大したことはないのですけどね笑

シェーンブルン宮殿は、外観もさることながら内観が実に素晴らしいので、
「シェーンブルン宮殿 内部」等で検索されることをおすすめします。
実際に訪れるのが一番ですが、写真でも凄さは伝わるかと思います。


















ちなみにシェーンブルン宮殿は、かの有名なバロック建築である
フランスのヴェルサイユ宮殿から影響を受けたと言われているそうです。
実はフランスにはまだ行ったことがありませんので、
いつか行った時に、ヴェルサイユ宮殿もゆっくりと散策してみたいものです。

話が逸れましたが、シェーンブルン宮殿は広大な庭園も有しており、
地図で見た限りでは、1平方キロメートル以上の広さがあります。
そして奥の方には、プロイセン軍に勝利したことの祝福ならびに
戦没者の慰霊を目的として、18世紀に建てられたグロリエッテという碑があります。
碑というにはいささか巨大な気もしますが…笑(下記1・4枚目の写真)

ここまでかなり歩いてきたので疲れてはいましたが、
ウィーン旅行の締めとして、このグロリエッテがあるところまで登っていきました。


















頑張って歩いただけの価値はある景色を、最後に眺められて良かったです。
そしてハプスブルク家の栄光を改めてまざまざと感じさせられましたね。


















なおウィーンにあるバロック建築としては、
ベルヴェデーレ宮殿というところも魅力的だそうなのですが、
何故か事前調査から漏れてしまっていました。
またウィーンへ来ることがあったら、その時は是非とも寄りたいものです。

さて大いに満足したところで、次の国であるスロバキアへ。
首都のブラチスラヴァまでは、ウィーンから鉄道で1時間程度です。

続きはブラチスラヴァ前編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ウィーン(オーストリア)