2017年10月29日日曜日

北欧(その2) デンマーク コペンハーゲン中編

北の方まで散策して海の眺めも味わえたので、早めに寝るべく宿へ戻ることにしました。

日本時間の朝までずっと寝ないで活動していることになるので、
ヨーロッパあたりへ行く時には、初日は早めに切り上げて寝るのが自分のスタイルです。

帰路途中で通ったアマリエンボー宮殿(女王の住居)では、衛兵交代に遭遇しました。
正午に衛兵交代があるという話は聞いていましたが、夜にもやっているのは知りませんでした。
冷静に考えてみれば、24時間ずっと交代しないというのはあまり現実的ではないですね。
この時の時刻が20時ぴったりだったので、1日に3回交代があるのでしょうか。

それにしても宮殿の造りがとてもシンプルで、
国民との距離が近いと言われるヨーロッパ王室らしい点といえるのかなと思いました。


















アマリエンボー宮殿を通り過ぎた後は、中央駅の方角へ向かって道なりに歩きました。

コペンハーゲンが港町であるということを感じさせられる光景が続き、
実際に訪問する前とはちょっと印象が変わりました。
元々地図で見て「海に囲まれているな」とは思っていたのですが、
それよりも自転車都市のイメージが強かったんですよね。

実際に住んでいたら必ずしも良いことだけではないのでしょうが、
旅人として散策をする分には素敵な眺めばかりでした。


















大量のレンタサイクルが設置されているのも自転車都市らしいですね。
そして今回もスーパーにふらっと入ってみるという趣味に走りました。

この後訪れたスウェーデン・ノルウェー・フィンランドと比べると、
デンマークはアルコールの規制が緩いのが特徴のようです。
実際にスーパーの品揃えを見ても、アルコール類が非常に豊富でしたね。
カールズバーグを中心としたビール類を初めとして、ワインその他も沢山ありました。


















あと支払いの様子を見ていると、現地民らしき人はカード払いばかりで、
現金は全くと言って良いほど使わないのがとても印象的でした。
150円の飲み物を買う時でも、当たり前のようにカードを使うレベルです。

ニューハウンの近くにあった簡易ビールスタンドですら
携帯型のカードリーダーがありましたし、デンマークはカード社会のようです。
駅のロッカーもカード払いでしたし、現金での支払いができない乗り物もあったりして、
生活の隅々までカードが浸透していることがよく感じられました。

これはスウェーデン等の他の北欧の国々でも同じで、
今回の北欧旅行では、通貨の両替を一切せずに過ごしました。
現金を使うのは、初めて訪れる観光客くらいなのかもしれません。

以前ニューヨークへ行った時にも「カードをよく使うな」と思ったものですが、
北欧はそういうレベルではなく、完全にキャッシュレス社会でしたね。

帰国後に調べたら、国家が積極的にカードの使用を奨励しており、
そのための法律も徹底していてなかなか興味深かったです。

こちらのサイトは、北欧のキャッシュレス化について分かりやすく纏まっています。
上記リンク先で書かれているデメリットの他に、
何者かに購買情報のデータを悪用される等の可能性も考えられるでしょうが、
私はキャッシュレス化に関しては肯定的に見ています。

最近では中国の上海でのキャッシュレス化なんかが盛んに報道されていますが、
自国や世界は10年後にどのようになっているのでしょうかね。興味は尽きません。

カードとキャッシュレス化について長々と書いてしまいましたが、
21時頃に宿へ着きました。この時間でもまだ明るかったです。

翌日は午前中にスウェーデンへ向けて出発する予定でしたので、
シャワーを浴びた後は即就寝しました。
なかなか満足感に溢れた初日で、翌日以降への期待が高まりましたね。

続きはマルメ編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年7月
場所:コペンハーゲン(デンマーク)

2017年10月26日木曜日

北欧(その1) デンマーク コペンハーゲン前編

今回から暫くの間、北欧とバルト三国へ行った時の話を書きます。

まずは成田空港からスカンジナビア航空の便に乗り、11時間半ほどでコペンハーゲンへ。
空港の一部の看板に日本語の表示も併記されていて、なかなか新鮮でした。
ホノルルや台北のような場所は例外として、国外ではあまり日本語表記を見ませんからね。
















空港から中央駅までは鉄道で15分ほどでした。
郊外に位置する空港も多い一方で、コペンハーゲン空港は中心部にかなり近いですね。

車体の外側に自転車のマークがあり、実際に車内持ち込みをしている人も多かったあたりは、
さすが自転車都市として名高いコペンハーゲンだなと思いました。
















中央駅に着いた後は、予め予約しておいたアパートメントに荷物を置きに行きました。
今回泊まったのはThe Pea Blossom B&Bというところで、ホストがとてもフレンドリーでした。

そして宿泊費の支払いの時に、早速北欧特有の物価攻撃を受けることになりました…笑
比較的安めの宿を選んだにもかかわらず、1万円は軽く超えていた記憶があります。
それでも今回行った4つの国々は、物価が高い以外はとても素敵でしたね。物価が高い以外は。

北欧諸国の(物価的な意味での)旅行者キラーっぷりを垣間見つつ、散策に出掛けました。
コペンハーゲン中央駅の北東方面に中心街が広がっているので、まずはそちらへ。
自転車専用通路があり、ここでもコペンハーゲンが自転車都市であることが実感できました。


















10分ほどでコペンハーゲン中央駅に着きました。
行ったのは7月でしたが、緯度が高いこともあって散策に最適な気候でしたね。
気温は大体15℃前後だったと思います。


















そこから駅前広場を抜け、1kmほどの歩行者通りであるストロイエ周辺を歩きました。


















多くの人で賑わっていながらも一定の落ち着きがあり、
ボストンとちょっと似た心地の良さを感じましたね。
どちらも港町という共通点があるので、それで似た雰囲気を感じた部分もあるかもしれません。

暫く歩いて、ニューハウンに到着しました。
ここは人工の入江で、両側には古くカラフルな建物が建ち並んでいます。
人が多くて少し騒々しくもありましたが、光景はとても素敵でした。


















それにしても、素敵な光景を堪能しつつ昼から飲むビールは犯罪的に美味しいです。
デンマークはカールスバーグの本場なので、ビールは基本的にこれでした。
旅行最終日にカールスバーグの博物館も訪れたので、その話はまた後日に書きます。
















ニューハウンから更に北東へ向かうと、閑静な地区がありました。
確かカステレット要塞という場所の近くです。ここも落ち着きますね。

中心部から少し外れた西側の地区を散策した時も公園がよく整備されており、
土地計画が相当きっちりしているのかなと思いました。
都心だからこそ公園が計画的に配置されている印象です。

そういえば、ロンドンのGreen Parkを散策した時にも公園の良さを感じたのでした。


















そしてカステレット要塞のすぐ北にある人魚像を眺めつつ、ビールをおかわり。
ここは観光名所になっているらしく、結構沢山の人がいました。


















ちなみにこの写真を撮ったのは20時頃ですが、空はまだまだ明るかったです。
北欧諸国は高緯度に位置するので、冬は10~14時頃までしか太陽が昇らない一方で、
夏は今回のように夜遅くまで明るいようです。

22時頃に漸く薄暗くなるような環境だったので、今回の旅行はとても良いタイミングでした。
続きはコペンハーゲン中編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年7月
場所:コペンハーゲン(デンマーク)

2017年10月6日金曜日

アメリカ(その6) ニューヨーク後編

ボストンからニューヨークに戻った頃には夕方になっており、
あとは翌日午前の飛行機に乗るだけとなりました。

ホテルのバーでグラスを傾けながらゆったりと過ごしても良かったのですが、
最後の晩なのでどこかへ出掛けようと思い、荷物を部屋に置いて再び外に出ました。

ニューヨーク前編でも書いたとおり、ニューヨーク市は5つの地域に分かれています。
その内のマンハッタンしか行っていなかったので、ブルックリン方面へ足を伸ばしました。
マンハッタンとブルックリンを結ぶブルックリンブリッジからの眺めが良いと聞いたので、
そこを徒歩で渡って今回の旅行を締めることに決定し、マンハッタンの東側へ。


















ちょうど夕暮れによって景色がどんどん綺麗になっていく時間帯で、とても運が良かったです。


















ブルックリンブリッジは全長1.8kmほどの橋で、車道の上側に歩道・自転車道があります。
歩道から景色を眺めたり眼下の車道を見下ろしたりしながら歩くのは実に爽快で、
自然と足取りも軽くなりました。


















ここまででも十分に美しい眺めを堪能できていたのですが、
本格的に日が暮れ始め、それと同時に素晴らしい景色が浮かび上がってきました。
私は都市よりも自然の風景が好きではあるものの、それでも今回の眺めは格別でしたね。

この時間帯の景色は今回の旅の中でも一番で、
その時に撮った下記の写真群も必然的にベストショットとなりました。


















最後の夜に相応しい美景に満足しつつ橋を渡り切り、
暗くなったブルックリンを少し散策してから地下鉄で再び宿へ。

ホテルの最上階のバーで美酒を味わいつつ、
レッドソックスの上原が投げているのを見て、最後の夜は更けていきました。

今回の旅は、ボストンの街の素敵さとブルックリンブリッジ散策が特に印象に残りました。
ボストンはまた機会があれば訪れて、もう少し郊外にも行ってみたいですね。

なおリアルタイムでこれから旅に出るので、次の更新は少し間が空く予定です。
どうぞよろしくお願いします。


【旅先の詳細情報】
時期:2014年9月
場所:ニューヨーク(アメリカ合衆国)

2017年10月5日木曜日

アメリカ(その5) ボストン後編

行きたいと思っていた場所には全て行かれたので、
残り2日間は気分の赴くままにボストン市内を動き回ることにしました。

その時と同じ気ままな気分で、良いと感じたものをいくつかご紹介します。


◆海の眺め

ボストンは海に面しているため、港町という一面も持っています。
陸地から眺める大海原は実に雄大で、空と雲とのコントラストは見応えがありました。


















◆ニューイングランド水族館

ウォーターフロント地区にある水族館です。
特に変わった点はありませんが、クラゲ等の展示がきれいでした。
見せ方に工夫があり、臨場感を上手く生み出しているという印象を受けました。


















◆ボストンダッグツアー

水陸両用の乗り物に乗ってボストン市内を巡る名物ツアーです。
両岸の建物を眺めつつ、チャールズ川をのんびりと進むのは気持ち良かったですね。
乗る前は正直そこまで期待していなかったのですが、これは面白かったです。


















◆Boston Beer Works

写真は撮っていませんが、マイクロブルワリー&レストランです。
店内の設備で醸造したビールを飲むことができ、どれも個性があって面白かったです。

そしてここで現地の方と仲良くなって、2時間くらい話し込んでいました。
日本にも行ったことがあり、東尋坊が良かったのだとか。なかなか渋いチョイスですね。

ちなみにForest Hillsという場所をお勧めされたので次の日に向かったのですが、
その途中の鉄道(オレンジライン)内で危険な雰囲気を察知したので、引き返しました。
国外にいる時は、こういう自分のカンのようなものは大事にすることにしています。

アメリカやイギリスの一部地域は所得によって住む場所が明確に違っており、
地域による治安の良し悪しの差がかなり大きい印象があるんですよね。
イギリスのロンドンや今回のボストン訪問では、そのことを実感しました。
(※ボストンは基本的に南へ行くほど治安が悪くなる傾向があるようです)


◆ボストン美術館

全米でもかなりの大きさを誇る美術館だそうです。
日本関連の展示が結構ありました。

ニューヨークのMoMA(The Museum of Modern Art)とは毛並みが全く違って、
どちらも面白かったです。


















◆ホロコースト記念碑

第二次世界大戦中に発生したホロコースト関連の記念碑です。
洗練されたデザインと内容の重さの対比が印象的でした。

何故ボストンにこのようなものがあるのだろうかと思ったのですが、
アメリカにはドイツから亡命したユダヤ人が多いからなのでしょうか。


















◆市内散策

この2日間で、ボストン市内の本当に色々な所へ行きました。
繰り返しになりますが、雰囲気が落ち着いていて実に好みです。
私は住むならニューヨークよりもボストンの方が良いですね。


















ボストンで過ごした5日間は、自分のアイデンティティにも関わる地で多くのものを体感でき、
とても貴重な期間となりました。再三の記述になりますが、とても素敵な街です。

こうしてボストンを満喫したところで、再びニューヨークに戻ることにしました。
続きはニューヨーク後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2014年9月
場所:ボストン(アメリカ合衆国)