2018年4月23日月曜日

中欧(その6) オーストリア ウィーン中編

一夜明けて、ウィーンの旧市街を散策することにしました。

ウィーンの旧市街は元々市壁と濠に取り囲まれていたらしく、
今はその名残であるリングシュトラーセという環状道路が残っています。
昼も立派な佇まいをしているシュテファン大聖堂を一目見た後は、
その道路の方へ歩いていきました。


















王宮を通って、新王宮(3枚目の写真)を眺めつつリングシュトラーセへ。
新王宮は、元々は王宮になる予定だったものの、
当時の統治者であるハプスブルク家が終焉したために実現しなかったそうです。

私は歴史にはあまり詳しくないのですが、ハプスブルク家といえば
ヨーロッパでもトップクラスの名門王家という知識だけはありましたので、
「そのハプスブルクか」という妙な感慨に浸っていました。

ちなみに現在の新王宮は博物館になっており、建物自体も見応えがあるのだとか。
今回は中には入りませんでしたが、鑑賞する価値は十二分にありそうでした。


















美術史美術館と自然史博物館の建物を横目に眺めながら、
リングシュトラーセを歩き始めました。

ウィーンは「芸術の都」と称されるだけあり、美術館・博物館が多いです。
あいにく私は自然科学系の博物館以外にはあまり興味がないのですが、
芸術が好きな方にとっては、そちらの方面でも大変楽しめる街だと思います。

話が脇道に逸れますが、一時期は自分が芸術にあまり興味がないことに悩んで、
少しでも興味を持とうという動機で上野等の美術館に通ったことがあります。

でも今は、無理矢理興味を持とうとしてもあまり意味がないので、
興味がわいた時に美術館・博物館へ行けば良いかなと思うようになりました。
それが明日なのか数十年後なのか、または一生来ないのかは分かりませんけど。

昔はアールヌーヴォー建築を全く知らなかったのにもかかわらず、
リガの記事で書いたように、今は強い興味を持っています。
こういう風に、自然体で過ごしていくのが良さそうな気がしている今日この頃です。


















国会議事堂(下の4枚目の写真)や日本大使館(下の9枚目の写真)等を眺めつつ、
リングシュトラーセを半周しました。想像していたよりも距離がありましたね。

当時は選挙期間中でしたので、国会議事堂周辺や人通りが多い場所では、
選挙関連のポスターを沢山見掛けました。
弱冠31歳のクルツ氏が首相になったのは記憶に新しいところです。

名門・ウィーン大学(下の7枚目の写真)の前を通った時は、
かの有名なシュレーディンガーがいたところか、等と思いました。
理論物理学における偉大な業績を改めて思い返すとともに、
奔放な私生活(主に女性関係)のことも脳裏に浮かんだものです。


















リングを半周したところで、もっと北の方も見たいと思いましたので、
運河を渡ってドナウ川や国連がある方へ向かって歩き始めました。

道中は観光客が全くおらず、静かな印象を受けました。
それにしても、マクドナルドは世界中のどこにでもありますね。


















大体2kmほど歩いたところで、ドナウ川に着きました。
『美しく青きドナウ』の印象が強かったので密かに楽しみにしていましたが、
特にこれといって何の変哲もない普通の川でした笑

それにしても、ヨーロッパ等の大陸にある川は流れが実に緩やかです。
3ヶ月前に行ったリトアニアでも同じことを感じたのを思い出しました。


















ドナウ川を渡ると、国連関連の施設が密集していました。

ウィーンには世界に4つある国連の主要事務局のうち1つがあり、
他の3つはニューヨーク、ジュネーヴ、ナイロビにあります。

IAEAの本部等もあるので見学してみようかと思ったのですが、
残念ながらタイミングが悪く、次の見学ツアーが始まるまでには
時間が掛かるとのことでしたので、今回は見送ることにしました。


















ここで時間を確認したところ、次の目的地であるスロバキアへ出発するまでには
まだ時間がありましたので、もう少しウィーンの街を楽しむことにしました。

続きはウィーン後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ウィーン(オーストリア)

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