一夜明けて、ウィーンの旧市街を散策することにしました。
ウィーンの旧市街は元々市壁と濠に取り囲まれていたらしく、
今はその名残であるリングシュトラーセという環状道路が残っています。
昼も立派な佇まいをしているシュテファン大聖堂を一目見た後は、
その道路の方へ歩いていきました。
王宮を通って、新王宮(3枚目の写真)を眺めつつリングシュトラーセへ。
新王宮は、元々は王宮になる予定だったものの、
当時の統治者であるハプスブルク家が終焉したために実現しなかったそうです。
私は歴史にはあまり詳しくないのですが、ハプスブルク家といえば
ヨーロッパでもトップクラスの名門王家という知識だけはありましたので、
「そのハプスブルクか」という妙な感慨に浸っていました。
ちなみに現在の新王宮は博物館になっており、建物自体も見応えがあるのだとか。
今回は中には入りませんでしたが、鑑賞する価値は十二分にありそうでした。
美術史美術館と自然史博物館の建物を横目に眺めながら、
リングシュトラーセを歩き始めました。
ウィーンは「芸術の都」と称されるだけあり、美術館・博物館が多いです。
あいにく私は自然科学系の博物館以外にはあまり興味がないのですが、
芸術が好きな方にとっては、そちらの方面でも大変楽しめる街だと思います。
話が脇道に逸れますが、一時期は自分が芸術にあまり興味がないことに悩んで、
少しでも興味を持とうという動機で上野等の美術館に通ったことがあります。
でも今は、無理矢理興味を持とうとしてもあまり意味がないので、
興味がわいた時に美術館・博物館へ行けば良いかなと思うようになりました。
それが明日なのか数十年後なのか、または一生来ないのかは分かりませんけど。
昔はアールヌーヴォー建築を全く知らなかったのにもかかわらず、
リガの記事で書いたように、今は強い興味を持っています。
こういう風に、自然体で過ごしていくのが良さそうな気がしている今日この頃です。
国会議事堂(下の4枚目の写真)や日本大使館(下の9枚目の写真)等を眺めつつ、
リングシュトラーセを半周しました。想像していたよりも距離がありましたね。
当時は選挙期間中でしたので、国会議事堂周辺や人通りが多い場所では、
選挙関連のポスターを沢山見掛けました。
弱冠31歳のクルツ氏が首相になったのは記憶に新しいところです。
名門・ウィーン大学(下の7枚目の写真)の前を通った時は、
かの有名なシュレーディンガーがいたところか、等と思いました。
理論物理学における偉大な業績を改めて思い返すとともに、
奔放な私生活(主に女性関係)のことも脳裏に浮かんだものです。
リングを半周したところで、もっと北の方も見たいと思いましたので、
運河を渡ってドナウ川や国連がある方へ向かって歩き始めました。
道中は観光客が全くおらず、静かな印象を受けました。
それにしても、マクドナルドは世界中のどこにでもありますね。
大体2kmほど歩いたところで、ドナウ川に着きました。
『美しく青きドナウ』の印象が強かったので密かに楽しみにしていましたが、
特にこれといって何の変哲もない普通の川でした笑
それにしても、ヨーロッパ等の大陸にある川は流れが実に緩やかです。
3ヶ月前に行ったリトアニアでも同じことを感じたのを思い出しました。
ドナウ川を渡ると、国連関連の施設が密集していました。
ウィーンには世界に4つある国連の主要事務局のうち1つがあり、
他の3つはニューヨーク、ジュネーヴ、ナイロビにあります。
IAEAの本部等もあるので見学してみようかと思ったのですが、
残念ながらタイミングが悪く、次の見学ツアーが始まるまでには
時間が掛かるとのことでしたので、今回は見送ることにしました。
ここで時間を確認したところ、次の目的地であるスロバキアへ出発するまでには
まだ時間がありましたので、もう少しウィーンの街を楽しむことにしました。
続きはウィーン後編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ウィーン(オーストリア)
2018年4月23日月曜日
2018年4月8日日曜日
中欧(その5) オーストリア ウィーン前編
食堂車で入手したビールを飲みながらウィーンへ。
相変わらず旅行中はほぼ毎日飲んでいるような気がします笑
国際列車のように陸路で国境を越える時は、
車内で複数の通貨を使えることが多く、今回もそのパターンでした。
ユーロ(オーストリア)、コルナ(チェコ)、フォリント(ハンガリー)と、
3種類の通貨が使えるようになっていた記憶があります。
プラハ中央駅から約4時間でウィーン中央駅に着き、
早速ibis Wien Hauptbahnhofにチェックインしました。
中央駅から歩いて1分の場所にあるので、とても便利です。
何日か滞在して旧市街を中心に回るなら少し不便かもしれませんが、
今回の私のように短期間の滞在なら問題ないと思います。
中央駅付近を軽く散策した後に、
1.5kmほど離れた旧市街まで歩いていきました。
旧市街までの通りは普通の住宅街で、観光客はあまりいませんでした。
観光の中心となる旧市街までは地下鉄で行く人が多い上に、
この通りには特に目立つものがないからなのかなと思います。
歩き始めてから20分ほどで旧市街に着きました。
世界三大歌劇場の一つとして数えられるウィーン国立歌劇場が
ライトアップされており、宵闇の中で存在感を放っていました。
今回は街歩きを優先したのでオペラは鑑賞していないのですが、
またウィーンを再訪することがあったら行ってみたいですね。
ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂も
歌劇場と同じくライトアップされており、素晴らしい眺めでした。
降雨のため、1時間ほどホテルで足止めされていたのですが、
逆にそれが良かったかもしれないと思える夜の街並みでしたね。
例によってスーパーにも寄ってみました。
オーストリアは肉料理がそこそこ有名なこともあってか、
お肉の品揃えは充実している印象を受けました。
こういうスーパーに寄る度に「キッチンのある宿に泊まって自炊したい」
等と思うのですが、結局外食をすることが多いです。
自炊をしたのは、ハワイのコンドミニアムに長期滞在した時くらいですね。
というわけで、今回も外食です。
伝統的なスープであるクラーレ・リントズッペと、
豚肉を揚げたヴィーナー・シュニッツェルを、ワインと一緒にいただきました。
前者は野菜が多くて好みの味で、後者も少し重いものの美味しかったです。
そして再び中央駅に戻り、ゆっくり休むことにしました。
3時間半ほどの短い散策でしたが、なかなか見応えがありました。
あと散策した場所は治安も良さそうな雰囲気でしたので、
最低限の警戒はしつつも歩きやすかったのも良かったです。
続きはウィーン中編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ウィーン(オーストリア)
相変わらず旅行中はほぼ毎日飲んでいるような気がします笑
国際列車のように陸路で国境を越える時は、
車内で複数の通貨を使えることが多く、今回もそのパターンでした。
ユーロ(オーストリア)、コルナ(チェコ)、フォリント(ハンガリー)と、
3種類の通貨が使えるようになっていた記憶があります。
プラハ中央駅から約4時間でウィーン中央駅に着き、
早速ibis Wien Hauptbahnhofにチェックインしました。
中央駅から歩いて1分の場所にあるので、とても便利です。
何日か滞在して旧市街を中心に回るなら少し不便かもしれませんが、
今回の私のように短期間の滞在なら問題ないと思います。
中央駅付近を軽く散策した後に、
1.5kmほど離れた旧市街まで歩いていきました。
旧市街までの通りは普通の住宅街で、観光客はあまりいませんでした。
観光の中心となる旧市街までは地下鉄で行く人が多い上に、
この通りには特に目立つものがないからなのかなと思います。
歩き始めてから20分ほどで旧市街に着きました。
世界三大歌劇場の一つとして数えられるウィーン国立歌劇場が
ライトアップされており、宵闇の中で存在感を放っていました。
今回は街歩きを優先したのでオペラは鑑賞していないのですが、
またウィーンを再訪することがあったら行ってみたいですね。
ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂も
歌劇場と同じくライトアップされており、素晴らしい眺めでした。
降雨のため、1時間ほどホテルで足止めされていたのですが、
逆にそれが良かったかもしれないと思える夜の街並みでしたね。
例によってスーパーにも寄ってみました。
オーストリアは肉料理がそこそこ有名なこともあってか、
お肉の品揃えは充実している印象を受けました。
こういうスーパーに寄る度に「キッチンのある宿に泊まって自炊したい」
等と思うのですが、結局外食をすることが多いです。
自炊をしたのは、ハワイのコンドミニアムに長期滞在した時くらいですね。
というわけで、今回も外食です。
伝統的なスープであるクラーレ・リントズッペと、
豚肉を揚げたヴィーナー・シュニッツェルを、ワインと一緒にいただきました。
前者は野菜が多くて好みの味で、後者も少し重いものの美味しかったです。
そして再び中央駅に戻り、ゆっくり休むことにしました。
3時間半ほどの短い散策でしたが、なかなか見応えがありました。
あと散策した場所は治安も良さそうな雰囲気でしたので、
最低限の警戒はしつつも歩きやすかったのも良かったです。
続きはウィーン中編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:ウィーン(オーストリア)
2018年4月1日日曜日
中欧(その4) チェコ プラハ後編
一夜明けて、再びストラホフ修道院周辺へ。
前日は中央駅周辺からずっと歩いたのでかなり疲れましたが、
今回はトラムに乗ったのでとても楽でした。
ストラホフ修道院は12世紀に建てられた修道院で、
この中にある図書館がとても壮大なために観光名所となっています。
早速入場料とカメラの撮影料を支払い、中に入りました。
撮影料を支払った人にはシールが手渡され、服等に貼ることになります。
シールを貼っていないのにもかかわらず撮影をしたりすると、
かなり厳しい口調で注意を受けるのが印象的でした。
注意をされた人が本気でびっくりするくらい迫力満点でした笑
さて中に入ってからは階段を少し登り、図書館がある場所へ。
この修道院には「神学の間」「哲学の間」の2つの図書館があり、
10万冊を超える貴重な書籍たちが保管されているとのことでした。
一般人は図書館内には入れず、外から見たり撮影したりするだけでしたが、
それでもこの修道院まで来た甲斐はあると思わされる眺めでしたね。
『007』のロケに使われたのも納得のいくところです。
こうしてストラホフ修道院の図書館を堪能したところで
オーストリアのウィーンへ向かう鉄道の発車時刻が近付いてきていたので、
最後にマラーストラナにある聖ミクラーシュ教会の鐘楼に登ることにしました。
ちなみにプラハには「聖ミクラーシュ」という名前の教会がもう1つあり、
そちらは旧市街広場の近くに建っています。
英語やチェコ語の表記だと両者は区別できるのですが、日本語だと紛らわしいです。
さて展望台まではひたすら螺旋階段を歩いて行かなければならなかったため、
前日の散策以上に足が疲れました。良い眺めのためなら我慢できますけどね笑
実際の眺めは、期待していたとおり素晴らしいものでした。
本当は教会の内部もゆっくり回りたかったのですが、
もう中央駅に向かわないと鉄道に乗り遅れるところでしたので、
残念に思いつつもマラーストラナ一帯を後にしました。
そして何とか発車時刻までに中央駅へ着き、そのままウィーンへ。
Praha hl.n.からWien Hbfまでは約4時間の旅となります。
車内にFree Wi-Fiが飛んでいる上に、こういう情報も得られるのは便利ですね。
プラハの街の眺めはどこも贅沢で、物語の世界のようでした。
特に日が落ちてからの街並みは幻想的ですらあるほど美しく、
また時間を取ってゆっくりと散策したいと思いました。
また、プラハ城等のように色々な建築様式の建物があり、
建築に少し興味がある自分にとっては楽しい場所でしたね。
近くの国へ行く機会があれば、プラハ含むチェコにも寄りたいものです。
そういえば、チェコは思ったよりもカード社会化が進んでいました。
3ヶ月前に訪れた北欧ほど徹底してはいないものの、
多くの場所でカードを使うことができ、実際に使っている人も多かったです。
続きはウィーン前編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:プラハ(チェコ)
前日は中央駅周辺からずっと歩いたのでかなり疲れましたが、
今回はトラムに乗ったのでとても楽でした。
ストラホフ修道院は12世紀に建てられた修道院で、
この中にある図書館がとても壮大なために観光名所となっています。
早速入場料とカメラの撮影料を支払い、中に入りました。
撮影料を支払った人にはシールが手渡され、服等に貼ることになります。
シールを貼っていないのにもかかわらず撮影をしたりすると、
かなり厳しい口調で注意を受けるのが印象的でした。
注意をされた人が本気でびっくりするくらい迫力満点でした笑
さて中に入ってからは階段を少し登り、図書館がある場所へ。
この修道院には「神学の間」「哲学の間」の2つの図書館があり、
10万冊を超える貴重な書籍たちが保管されているとのことでした。
一般人は図書館内には入れず、外から見たり撮影したりするだけでしたが、
それでもこの修道院まで来た甲斐はあると思わされる眺めでしたね。
『007』のロケに使われたのも納得のいくところです。
こうしてストラホフ修道院の図書館を堪能したところで
オーストリアのウィーンへ向かう鉄道の発車時刻が近付いてきていたので、
最後にマラーストラナにある聖ミクラーシュ教会の鐘楼に登ることにしました。
ちなみにプラハには「聖ミクラーシュ」という名前の教会がもう1つあり、
そちらは旧市街広場の近くに建っています。
英語やチェコ語の表記だと両者は区別できるのですが、日本語だと紛らわしいです。
さて展望台まではひたすら螺旋階段を歩いて行かなければならなかったため、
前日の散策以上に足が疲れました。良い眺めのためなら我慢できますけどね笑
実際の眺めは、期待していたとおり素晴らしいものでした。
本当は教会の内部もゆっくり回りたかったのですが、
もう中央駅に向かわないと鉄道に乗り遅れるところでしたので、
残念に思いつつもマラーストラナ一帯を後にしました。
そして何とか発車時刻までに中央駅へ着き、そのままウィーンへ。
Praha hl.n.からWien Hbfまでは約4時間の旅となります。
車内にFree Wi-Fiが飛んでいる上に、こういう情報も得られるのは便利ですね。
プラハの街の眺めはどこも贅沢で、物語の世界のようでした。
特に日が落ちてからの街並みは幻想的ですらあるほど美しく、
また時間を取ってゆっくりと散策したいと思いました。
また、プラハ城等のように色々な建築様式の建物があり、
建築に少し興味がある自分にとっては楽しい場所でしたね。
近くの国へ行く機会があれば、プラハ含むチェコにも寄りたいものです。
そういえば、チェコは思ったよりもカード社会化が進んでいました。
3ヶ月前に訪れた北欧ほど徹底してはいないものの、
多くの場所でカードを使うことができ、実際に使っている人も多かったです。
続きはウィーン前編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2017年10月
場所:プラハ(チェコ)
登録:
投稿 (Atom)