2018年12月25日火曜日

西欧(その2) イングランド ロンドン後編

また前回から間が空いてしまいました。
今後もマイペースで細々と旅行記を綴っていく予定です。

Green Parkを経て、バッキンガム宮殿の近くまでやってきました。




















当時の私はヨーロッパを初めて訪れたこともあって衛兵交代に興味津々でしたが、
現地民と思われる人々は全く興味が無さそうに早歩きで通り過ぎていきました。

そりゃ毎日眺めていたらそうなるよなと苦笑していると、
すぐに衛兵交代の時間になりました。確か11時~11時半頃だったと思います。

衛兵が歩調をぴったりと合わせて行進する様は整然としていて美しく、
また騎馬隊等もいましたので大いに見応えがありましたね。
ヨーロッパ各国の衛兵交代を見慣れた今でも、訪問先で式典を見る度に惹かれますし、
このバッキンガム宮殿の時は初見でしたので尚更でした。

気温が5~10℃と寒い中でしたが、30分ほどの充実した時間を過ごすことができました。




















衛兵交代を楽しんだ後は、近くにあったピザハットでお腹を満たしてから市内散策へ。

余談ですが、この時にピザを食べすぎてお腹を壊してしまい、
この後のベルギー散策が半日潰れてしまうこととなりました。
これ以来「食べ過ぎないこと」が私の旅行における鉄則となっています笑

道を走るロンドンバスを見掛けて「写真と本物とでは実感が全然違うな」等と思ったり、
今はなくなってしまったロンドン三越を眺めたりしながら散策していきました。

現地の知人によると、ロンドン三越は結構重宝していたそうで、
なくなってしまった後はジャパンセンターなる施設が後釜のようになっているのだとか。
このジャパンセンターが結構面白いらしいので、
またロンドンへ行く機会があれば寄ってみたいものです。




















一時期シャーロック・ホームズをかなり読んでいましたので、
そのゆかりの場所であるベーカー街221Bにも寄って、最後はビッグベンへ。

「ビッグベン」=「英国の国会議事堂として使用されているウエストミンスター宮殿の時計塔」
であることはよく知られていますが、当時の私は無知ゆえにビッグベンだけに注目しており、
ウエストミンスター宮殿の方には無関心であったことが悔やまれます。




















上のビッグベンの写真はWestminster駅から撮ったものです。
下の地図のとおり、駅からだと宮殿全体はよく見えないのですが、
実際には歴史を感じさせる重厚な建物が鎮座しているのです。

当時はイングランド訪問に大いに満足していたのですが、
こう書いているとやり残したことも結構ありますね。
また機会を作って行きたくなってきました笑


























この後は商店街で紅茶等を軽く眺めて、早めに切り上げて翌日に備えました。
次の目的地はベルギーの首都・ブリュッセルです。

続きはブリュッセル前編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ロンドン(イングランド)

2018年9月10日月曜日

西欧(その1) イングランド ロンドン前編

ご無沙汰しております。

特にこれといった理由があるわけではないのですが、随分間が空きましたね。
これからも気ままに更新をしていきますので、気が向いたらご覧いただけると嬉しいです。

そういえば、少し前に累計30ヶ国訪問を達成しました。
20代の間に30ヶ国以上というのが目標でしたので、一先ず達成できて良かったです。
今後は仕事や家庭も忙しくなると思うので、国内外をどのくらい旅できるかは分かりませんが、
暫くは「40歳になる前に累計50ヶ国訪問」を目標にしていきます。

重要なのは数よりも中身ではあるものの、
どれだけ色々な物事に触れたかという指標としては、訪問国数は有用なんですよね。
今秋には2つの国の土を初めて踏む予定ですので、まずはそこを第一歩とします。


さて今回は、私が国内外の色々なところを旅するようになったきっかけをご紹介します。

それまでにも国内の各地やハワイ等へは行ったことがあったのですが、
11年前にイングランド・ベルギーを訪れて、色々な人や物事に触れる楽しみに目覚めました。

今まで知らなかったことを知り、知識がほんの少しでも増えるのが楽しいんですよね。
この先数十年生きたとしても、世界のごく一握りのことしか知ることはできないのでしょうが、
旅に限らず、死ぬまで常に「昨日の自分よりも成長している」人生を送りたいものです。

なお、プロゲーマーの梅原大吾氏が上記と似たことを著作で書かれていて共感しましたので、
興味がお有りの方には『勝ち続ける意志力』という本をおすすめしておきます。


さて話が横道に逸れましたが、本題に入ります。

残っている写真が少なく、私も具体的なことはあまり覚えていないのが残念ではありますが、
見るもの全てが新鮮でとても楽しかったという事実は今でもよく覚えています。
当時のことを少しでも思い出しつつ、文字に起こしていこうと思います。


成田空港から半日以上の空の旅を経て、ヒースロー空港に降り立ちました。
ロンドンの空の玄関口というだけあって大変広い空港で、
当時は成田とホノルルくらいしか知らなかった自分にとってはインパクトが大きかったです。

日が暮れ始めていましたので、空港からPiccadilly Lineに乗ってSouth Kensington駅まで行き、
その近くにあるホテルへ直行しました。窓から外をボーッと眺めつつ、ロンドン初日は終了。




















そして一夜明け、ロンドン市内を散策しに出掛けました。

日本は桜の蕾も膨らみ始めて春の兆しを感じる季節になっていたのに対して、
ロンドンは流石に緯度が高いだけあり、5℃前後となかなか寒かったです。
この時は大丈夫でしたが、日本にいる時の感覚で服を準備すると失敗しますね。

前日と同じPiccadilly Lineに乗ってGreen Park駅まで行き、
バッキンガム宮殿名物の衛兵交代が始まるまで近くを散策することにしました。
建築様式が自国とは違っていたり、警官が馬に乗っていたりしており、
冒頭の方で書いたように見るもの全てが新鮮で、歩いているだけで楽しかったです。

当時は建築については全く知らなかったのですが、今写真を見返してみると、
ロンドンの有名な建築家であるSir Christopher Wrenの作品が写っていますね。
下の2・4枚目のセント・ポール大聖堂がそれで、今ならもっとじっくり鑑賞しますが、
当時も写真を撮っていたので、重厚さ等から何か感じるものがあったのかもしれません。

西洋建築は写真では見たことがあったものの、
実物を目の当たりにしたのは初めてで、やはり質感が段違いだったことを覚えています。
実際に現地へ行き、その場の雰囲気を五感で味わうことの良さを強く感じた瞬間でした。





















ロンドンは実際どの程度なのかはともかくとして「人種のるつぼ」と呼ばれており、
様々な人種が一堂に会する都市の例としてよく取り上げられます。

そのことを思い出しながら道行く人々を眺めてみると、確かに人種が多様でしたね。
ハワイで少しは慣れていた光景とはいえ、当時の自分にとってはなかなか新鮮な感覚であり、
「我が国の人種の単一性は割とまれで面白いものだな」と思った記憶があります。

衛兵交代の時間が近付いてきたので、Green Park付近を歩いてバッキンガム宮殿へ。
Green Parkはバッキンガム宮殿に隣接する公園で、老若男女がくつろぐ光景が見られました。

ロンドン(というかヨーロッパの主要都市は割とそう)は公園が点在しており、
瑞々しい緑を日常的に眺められる環境は良いですね。草から朝露が滴っていて美しかったです。




















続きはロンドン後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ロンドン(イングランド)

2018年6月24日日曜日

マレーシア・シンガポール(その3) シンガポール編

2日かけてマラッカ・クアラルンプールの街歩きを堪能した後は、
クアラルンプール国際空港(KLIA)からシンガポールへ飛びました。

シンガポールでは、人工的な街並みの中を淡々と歩くシーンが多かったです。
半日歩いてみて、観光面では都市型のリゾートという色彩が強いのかなと感じました。
ショッピング等をする人にはとても魅力的な場所だと思います。

あとは噂に聞いていたとおり、街が基本的にきれいな一方で、
実は路地裏等にはそうでもないところもあるのが新鮮でした。

ちなみに宿はチャンピオンホテルというところを取りました。
シンガポールは宿代が高いので、比較的安いところを選んだんですよね。
中心部からは少し離れた場所にあるのですが、
それ以外は特に問題もなく、快適に過ごせました。


















中心部はさすがシンガポールという印象で、オフィスが建ち並んでいました。
金融や貿易で栄えている世界都市の一端を垣間見ることができた気がします。



















2016年のWorld Bankの資料を見ても、シンガポールの強さがよく分かります。

他は、ベトナムが意外と低いように感じた以外は妥当に映りました。
マレーシアは中進国らしい数値だなと思います。
このようなデータと、実際に訪れた時の体験を擦り合わせてみるのも面白いですね。





















その後はベイエリア周辺で水を吐いていないマーライオンを眺めたり、
光のショーを鑑賞したりして、シンガポールの街歩きを終えました。
今回はうすしお味のポテトチップスの如くあっさり目の行程にしましたが、
次に来るならもう少し色々な場所へ行ってみたいところですね。





















【旅先の詳細情報】
時期:2015年11月
場所:シンガポール

2018年6月18日月曜日

マレーシア・シンガポール(その2) マレーシア クアラルンプール編

マラッカ散策から一夜明けて、クアラルンプールへ。

マラッカ→クアラルンプールのバスは大体350円ほどで、大分安かったです。
私は乗り物としては鉄道の方が好きではあるものの、
バスの運賃の安さにも心惹かれることがたまにあります。

もっとも今回は、マラッカの鉄道駅が中心部から離れた場所にあり、
かなり不便だという事情が大きかったのですけど。
マレー鉄道に乗るのは次回以降のお楽しみにしました。

マラッカから2時間半ほどでクアラルンプールのバスターミナルに着き、
そこから鉄道に乗り換えてまずはD'Majestic Place by Swiss Gardenへ。
結構良い宿だったのですが、今はどこのサイトからも予約ができません。
改装中か何かなのでしょうか。

宿に荷物を置いて、街の中心部へ向かいました。
クアラルンプールは、現地語で「泥が合流する場所」という意味があり、
3枚目の写真に写っているのがちょうどその合流地点なのだそうです。

クアラルンプールの語源は入国前に聞いていましたが、
やはり実際に自分の目で見てみるとよく実感できますね。


















川の合流地点のほど近くにあるムルデカ・スクエアまで歩き、道端で暫し休憩しました。
マレーシアは赤道付近に位置するので、11月でも暑いです。この日も最高34℃でした。

ムルデカ・スクエアの近くにはスルタン・アブドゥル・サマド・ビルという建物があり、
これは100年以上前の植民地時代から建っているのだそうです。(下記写真3~5枚目)


















そのムルデカ・スクエアで撮った下記の写真は、今回の旅でのベストショットです。

1世紀以上前から存在するスルタン・アブドゥル・サマド・ビルと近代的なビル群の対比、
そしてサッカーボールで遊ぶムスリムの親子の日常風景がとても良い味を出しています。
(※この方々には写真撮影&掲載のご許可をいただいています)

この写真はお気に入りで、今でもたまにPCのデスクトップ画面にしたりしています。
これからの旅でも、素敵な1枚をたくさん撮っていきたいですね。


















上記のベストショットを眺めて感慨に浸った後は、
市場や路地裏で食べ歩きをしたり、モスク巡りをしたりしました。

マレーシアは多民族国家という側面も持っているために料理が多彩で、
しかも美味しいのでグルメを楽しむには格好の旅先だと思います。
南国らしくフルーツが充実しているのも嬉しいところですね。
国内ではグルメだと台湾等が有名なイメージがありますが、マレーシアも相当です。

そしてヒジャブ売り場やモスクが沢山あったり、
マラッカに引き続いてお酒や豚肉をあまり見掛けなかったりするあたりに
イスラム教らしさを感じたりしているうちに、日が暮れていきました。


















日が暮れた後は、都心部を散策してみました。
写真はあまり撮っていませんが、洗練されたショッピングセンターやレストランも多く、
都会というイメージを体現したような雰囲気でしたね。

最後に宵闇の中で白く光り輝くペトロナスツインタワーを確認し、
クアラルンプール旅行の締めとしました。


















マレーシアはムスリムが人口の多くを占めつつも、先述のとおり100%にはほど遠いので、
イスラム教以外の文化も混ざっているところがとても興味深かったです。
機会があれば、パキスタンやヨルダンのような本格的なイスラム圏にも行きたいですね。


【旅先の詳細情報】
時期:2015年11月
場所:クアラルンプール(マレーシア)

2018年6月10日日曜日

マレーシア・シンガポール(その1) マレーシア マラッカ編

今回から3~4回ほど、マレーシアとシンガポールへ行った時の話を書きます。

主に「イスラム圏へ行きたい」という動機からマレーシアを選び、
ついでに近くにあるシンガポールにも寄ってみることにしました。

本当は[日本→マレーシア→シンガポール→日本]またはその逆のルートが
一番スマートではあるのですが、予約したのが直前だったためにフライトが取れず、
今回は[日本→シンガポール→マレーシア→シンガポール→日本]となりました。
諸々のコストが余分に掛かりますが、仕方がないですね。

というわけで、まずは羽田空港からシンガポールのチャンギ空港へ飛びました。
チャンギ空港は「世界一快適な空港」と言われるだけあって過ごしやすそうでした。
確か仁川空港のように、乗り継ぎ客を取り込む戦略を取っているんでしたっけ。

空港から鉄道でLavender駅まで行き、近くのGolden Mile Complex(バス乗り場)へ。
そこからマラッカ行きのバスに乗り込みました。

シンガポールからマラッカまでは入国審査も含めて大体4時間ほどで、
途中の高速道路が相当きれいだったことが印象に残っています。
車窓を流れていく景色を眺めながらマラッカのバスターミナルに着き、
そこからは路線バス+徒歩で街の中心部まで行きました。


















まずは予約をしていたThe Straits Hotel & Suitesにチェックインしました。
ホテルのグレードの割には宿泊費が安く、快適な滞在ができて良かったです。
マレーシアは五つ星ホテルでも1万円を切るようなところもありましたので、
宿の快適さやグレードに重きを置く人にとっては嬉しい環境ですね。

物価に関しては、今はもう少し上がっているのかもしれませんが、
訪問時(2015年11月)は日本の30~40%くらいという感覚でした。
但しイスラム教を国教としている国なので、お酒だけは少し高かったです。

さて荷物を置き、サンチャゴ砦・セントポール教会・オランダ広場の散策へ。
マラッカはポルトガル、オランダ、イギリスに支配されていたため、
それらの国の文化が反映された建造物等が今も残っています。


















それらの中でも、真っ赤なオランダ広場周辺は印象に残りました。
教会の赤い外壁に白い十字架があるのが目立ちます。


















その後は水辺を中心に散策をしていました。
眺めも良く歩きやすいので、なかなか好みの街でしたね。

ちなみに非常に混んでいたので写真は撮っていませんが、
メインストリートであるジョンカーストリートも楽しかったです。
色々な飲食物が売られており、その品揃えに国の特徴が表れていました。

前述のとおりマレーシアはイスラム教を国教としている国なので、
豚肉料理は全く見掛けない一方で、鶏や猪の料理が多かったです。

あとはやはりアルコールも殆どないとはいえ、0ではありませんでした。
これは観光客やムスリム以外の国民を対象にしているのだそうです。

マレーシアはイスラム教が国教とはいえ、
ムスリムの割合は約6割であり、圧倒的多数というわけではありません。
ですので、屋台やスーパー、コンビニでお酒も売られているようです。
但し先述のとおり、少し高めの価格設定ではありますけどね。


















マラッカは見どころが割とコンパクトにまとまっているので、
私のようにサクサク回るタイプの人なら4時間程度あれば十分だと思います。

晩御飯には名物のチキンライスをいただき、サイダーを飲んでくつろぎました。
サイダーというのはリンゴのビールのようなお酒で、
私は特にStrongBowというブランドがさっぱりしていて好きです。
ドライな味わいなので甘さがベタつかず、しつこくないのが良いんですよね。

但し残念ながらStrongBowは日本ではあまり売っていないので、
通販で箱買いをしたり、国外に出掛けた時に飲んだりしています。


























短い散策ではありましたが、とても充実した1日でした。
続きはクアラルンプール編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2015年11月
場所:マラッカ(マレーシア)