スナイパー通りへ向かう前に、飲み物を調達すべくスーパーに行ってみました。
物価は全体的に日本よりも安く、例えば缶ビールは1KM(KM:マルカ)からでした。
1KMが大体60円なので、日本の3分の1~4分の1くらいでしょうか。
他の品物も大体そのくらいの値段で、西欧諸国よりも大分安いです。
場所によってはコンビニのようなお店が全くなかったりするので、
飲み物の類は予め調達しておくと安心できます。
治安があまり良くないところだと、盗難が怖いので自動販売機もなかったりしますし。
逆にいえば、自動販売機がある場所は治安が良さそうだと判断できたりもするんですよね。
スロベニアのリュブリャナはその典型例でした。
さて、マルカレ市場を眺めながらスナイパー通りへ。下の写真の左側に見えるのが市場です。
約25年前のボスニア・ヘルツェゴビナ紛争の際に、この市場に迫撃砲が撃ち込まれたらしく、
68人が亡くなったそうです。平穏な現状からは想像もできませんでした。
そしていよいよスナイパー通りに出ました。
紛争当時はこの通りの両脇にスナイパーが潜伏し、道行く人を狙撃していたそうです。
マルカレ市場と同様に、現状からは想像もできないことではありますが、
通りに建っている建物をよく見ると弾痕が残っているのが生々しかったです。
下の写真の建物は、単に老朽化して塗装が剝がれ落ちているだけに見えますが、
近付いてよく見てみると、これらは全部銃弾の痕でした。
2時間ほどスナイパー通りを歩いたところで、トラムに乗って旧市街に戻りました。
ドイツやスロベニアで見かけたトラムと比べると、全体的に古い車両が多かったです。
他国の中古車両が多く導入されており、古いものでは40年くらい前の車両だそうです。
運賃は1回乗車毎に1.6KMまたは1.8KM(約100円)で、事前購入だと少し安くなります。
トラムを降りて宿へ戻る途中で、日本国旗がはためいている建物を見掛けました。
表示によるとどうやら日本大使館のようで、
たまたまそのタイミングで帰宅された方々もはっきり日本人と分かる外見でした。
在外大使館は忙しいですし、特に用事もないのでお邪魔するわけにはいきませんでしたが、
機会があれば大使館での仕事についてお話を伺ってみたいものです。
遠く離れた異国で責務の重い職務に就かれていることには頭が下がりますね。
宿に戻って、綺麗な夜景を眺めながらビールタイム。
こういう時にはチェパブチチが欲しくなるな、と思いつつ眠りに就いたのでした。
続きはサラエヴォ後編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2016年10月
場所:サラエヴォ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)
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