コトル・ドゥブロヴニクと、世界遺産の街が続きます。
コトル→ドゥブロヴニクのバスは、国境以外では殆ど停車しなかったので快適でした。
もしこの路線に乗る方がいらっしゃったら、海側の席に座ることをお勧めします。
というのは、途中で山に入る区間も一部あるのですが、
それ以外では基本的にアドリア海がずっと見えて綺麗だからです。
その素晴らしい景色を眺めながら、コトルから2時間あまりでドゥブロヴニクへ。
バスターミナルで路線バスに乗り換え、10分ほどで旧市街に着きました。
ドゥブロヴニクの旧市街は、全体が城壁に囲まれています。
街の雰囲気はコトルと似ており、どちらも優美かつ歴史を感じさせられる街でした。
但し、コトルの城塞とドゥブロヴニクの城壁とでは整備され具合がかなり異なっており、
この点が両者の一番の相違点だと感じました。
どちらが良いという性質のものではなく、それぞれに味があって良かったです。
コトルの城塞は比較的自然のままで放置されているのに対して、
ドゥブロヴニクの城壁は足場や施設がかなり整えられていました。
あと、ドゥブロヴニクでは旧市街の背後にある山へ行く際にもロープウェーを使えるのに対して、
コトルでは海抜約250メートルまで自力で登らなければなりません。おかげで疲れました……笑
さて、この日はドゥブロヴニク到着が夕方でしたので、
宿に荷物を置いて軽く散策だけすることにしました。
旧市街は結構坂道が多く、坂の上にある宿を取ったせいで一苦労することになりました。
ちなみに宿はStudio Tonyというところで、ここのオーナーさんも大変親切でした。
今回の旅では、ミュンヘン以外では個人がやっている宿を取ったのですが、
全体的にオーナーさんに恵まれましたね。価格がお手頃なのも嬉しいところです。
旧市街をぐるっと取り囲む城壁は、上に登って歩くことができるのですが、
残念ながら夕方になると入口が閉まってしまいます。
そのような理由で、この日は旧市街内部を散策することにしました。
少々人が多すぎる点には苦笑しつつも、建物の建築様式や見た目の荘重さなど、
歴史を感じさせられる要素が満載で楽しめました。
現在の様子からは想像もできないのですが、過去には何回も戦火に晒されており、
時には壊滅的な被害を受けながらも、その度に修復されてきたと聞きました。
ユーゴスラビア内戦の際には、世界危機遺産に登録されるほど破壊されたのだそうです。
歴史を学んだ上で現地を訪れたり、あるいは現地訪問後に歴史を紐解いたりすると、
どちらか1つだけ実行するよりもはるかに多くの知見が得られるという思いを新たにしました。
数日間の旅行ではなく、年単位での滞在の方がより良いところではあるのですが、
そこは時間やお金の制約があるので仕方がないとしたものです。
日が暮れてきたタイミングで良さそうなレストランを見つけたので、晩御飯にしました。
思っていたよりも量が多かったため、ゆっくり景色を楽しみながらいただきました。
そして食後にオリーブをつまみつつクロアチアワインを味わった時間が、
この日一番の至福の瞬間でしたね。ちなみにこのオリーブ、山盛なのに150円でした。
満足のいく食事で中欧・南欧最後の夜を締めくくり、いよいよ旅行最終日を迎えました。
続きはドゥブロヴニク後編へ。
【旅先の詳細情報】
時期:2016年10月
場所:ドゥブロヴニク(クロアチア)
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