2019年8月18日日曜日

西欧(その5) イングランド ソールズベリー編

腹痛で半日を棒に振りつつも、無事に回復してベルギーからイングランドに戻りました。

当時の写真を見ると、ベルギーから戻った日に大英博物館に寄ったようなのですが、
あまり印象に残らなかったからなのでしょうか、記憶が殆どありません。
もし今の自分が行ったら、もっと印象に残るような気がします。




















ロンドン帰還から一夜明けて、列車でソールズベリーへ向かいました。
ソールズベリーはロンドンから列車で1時間半くらいのところにある小都市で、
かの有名なストーンヘンジがあるために観光客で賑わっていました。

まずはソールズベリー大聖堂へ。
尖塔の高さが123メートルにもなる大聖堂で、しっかりしたゴシック建築です。

イングランド・ベルギーで見た建物の中で一番好きだと感じました。
当時は建築の知識は全くなかったのですが、建物全体に統一感があって、
かつ重厚で見応えがあるという印象を強く受けた記憶があります。


























大聖堂を一通り眺めたところで、ストーンヘンジへ向かうバスに乗りました。
ストーンヘンジまでは想像していたよりも時間が掛かりましたが、
羊の群れが草原を駆ける牧歌的な光景を見られたので退屈はしませんでした。



































そして漸くストーンヘンジに着きました。

言ってしまえば巨石がただ並んでいるだけではあるのですが、
今に至るまで建造方法や目的がよく分かっていないらしく、
その辺りが実に神秘的で興味を惹かれます。

巨石は1個数十トンもの重さを誇るものもあるそうで、
機械等がない時代にどのようにして造ったのでしょうね。


ちなみにストーンヘンジはパワースポットとしても知られているらしく、
それ目的と思われる観光客の方も多かったのが妙に印象に残っています。























短い時間ではありましたが、ストーンヘンジを十分に満喫したところで
ソールズベリーの駅前に戻ってロンドン行きの列車に乗りました。

この時に遅延が発生しており、大体1時間半くらい遅れていた記憶があります。
このようなことはたまにあるのだそうです。

日本の列車は定時運行性に拘りすぎだと思うこともある一方で、
ここまで大雑把だと慣れるまでに時間が掛かりそうだとも思いました笑
実際に住み始めたりしたら、案外すぐに順応しそうな気もしますけど。

12年も前なので記憶が曖昧なところもありますが、
ここまで書いてきた体験をきっかけとして、私は旅好きになりました。
今まで旅を通して良い経験ができていると感じていますので、
イングランド・ベルギーでは良い機会を得られたと感謝しています。

次回は1年前に中欧~西欧を周遊した時の話を書く予定です。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ソールズベリー(イングランド) 

2019年8月12日月曜日

西欧(その4) ベルギー ブリュッセル後編

グランプラスの眺めを満喫した後は、ブリュッセル市内を少し散策することにしました。

グランプラスの一角にあるGODIVAの店舗を眺めたり、
人々で賑わうギャルリー・サンチュベール内の店舗を見て回ったりしました。
食べ物関係の写真ばかり撮っている辺りに、当時の私の食い意地の張りっぷりが垣間見えますね。
ハーゲンダッツは別に珍しくもないのに、わざわざ撮っているのは何なのでしょうか。

ちなみに3枚目の写真に写っているNeuhausは私が好きなチョコレートブランドで、
日本では買えない期間もあったのですが、2019年から一部の百貨店で買えるようになりました。
こう書いていたら買いたくなってきたので、食い意地は昔と大して変わっていないようです笑




















その後は小便小僧やサン・ミッシェル大聖堂を眺めつつ、郊外へ。
ちなみにこれは後で知ったのですが、小便少女なるものもあるのだとか。





















郊外に足を伸ばして、ロワイヤル広場や国会議事堂を眺めつつParc de Bruxellesで一休み。
ロンドンと同様に、公園が点在しているのは自分好みでした。

そういえば、今は下の5枚目のような何気ない風景が一番好きなのですが、
当時はあまり興味がなかったようで、こういう写真は非常に少なかったです。

2018年になって11年振りにブリュッセルを訪れた時は
日常風景を大いに堪能することができたと同時に、街並みが少し変わっていたのが印象的でした。
当然ながら、街並みも人の内面も時間の経過に伴って少しずつ移り変わっていくものですね。

2018年に再訪した時の話はまたの機会に書きます。
この時はベルギー北部のアントウェルペン(アントワープ)も訪れており、
ブリュッセルとの違いが結構あって面白かったです。





















ちなみに写真は撮っていませんが、
街中で見掛けた看板にはフランス語とオランダ語が併記されているものが多かったです。

ベルギーはフランス語・オランダ語・ドイツ語の3言語が公用語となっており、
そのうち前者2つの話者が人口の大半を占めるため、看板も先述のようになっているようです。

地域別の公用語の分布・言語絡みの揉め事等、
ベルギーの言語事情を調べてみると色々と出てきますので、興味がお有りの方はどうぞ。



続きはソールズベリー編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ブリュッセル(ベルギー)

2019年2月18日月曜日

西欧(その3) ベルギー ブリュッセル前編

ロンドンのSt.Pancras駅からユーロスターに乗り、ベルギーのブリュッセルへ。

ユーロスターは、英国とヨーロッパ諸国を結ぶ鉄道であり、
当時はロンドン⇔パリ、ロンドン⇔ブリュッセル間を結んでいました。
現在では、ブリュッセル行きの便の一部がアムステルダムまで延伸されたようです。




















出国審査を経てユーロスターに乗ると、2時間20分ほどでブリュッセルに着きました。
ちなみに同年(2007年)の秋に高速化が図られ、現在では約1時間50分に短縮されたそうです。
日本には鉄道で越えられる国境がないため、この時の越境の感覚はとても新鮮でしたね。

そんなことを思いながら入国審査を受けました。
イングランドに入国する時と違い、あっさり終わったので少々拍子抜けでした。

イングランドのヒースロー空港での入国審査は厳しいことで有名であり、
私も細かく質問をされました。背景には不法就労等の問題が深刻だったことがあるようです。

後でロンドンへ戻る時にはまた色々と聞かれるのかなと思いつつ、
ブリュッセル南駅で地下鉄に乗り換えてマドゥ(Madou)駅まで行きました。
この駅の近くにホテルを取っていたので、まずはチェックイン。

そしてこの日はホテルに籠城することになったのでした……。
前回の記事で書いたとおり、ピザでお腹を壊したのが実によろしくなかったです。

一夜明けてお腹も回復したところで、気を取り直して街中へ。
10年以上前のことなので記憶が若干あやふやなのですが、
確かまずは地下鉄でマドゥ駅からブリュッセル中央駅まで行ったと思います。




















ここから歩いて数分でグランプラスに到着しました。

グランプラスは世界遺産にも指定されている広場であり、
左右非対称の市庁舎(下の1枚目の写真)や各ギルドハウスが実に荘重かつ優美でしたね。
市庁舎は5~600年前に建てられたそうで、石造建築の寿命の長さを改めて実感しました。




















当時の自分にとっては、グランプラスで数々の建物を眺めるのは非常に高密度な体験で、
世界には色々な場所があるのだなと強く実感したことを覚えています。
そして他にもこのような場所があるのだとも思いました。

ブリュッセルでは他にも色々なものや人を見ましたが、
やはりこのグランプラスが最も心に残りましたね。
「ベルギーに来て良かった」と一番強く思った場所です。

続きはブリュッセル後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ブリュッセル(ベルギー)

2018年12月25日火曜日

西欧(その2) イングランド ロンドン後編

また前回から間が空いてしまいました。
今後もマイペースで細々と旅行記を綴っていく予定です。

Green Parkを経て、バッキンガム宮殿の近くまでやってきました。




















当時の私はヨーロッパを初めて訪れたこともあって衛兵交代に興味津々でしたが、
現地民と思われる人々は全く興味が無さそうに早歩きで通り過ぎていきました。

そりゃ毎日眺めていたらそうなるよなと苦笑していると、
すぐに衛兵交代の時間になりました。確か11時~11時半頃だったと思います。

衛兵が歩調をぴったりと合わせて行進する様は整然としていて美しく、
また騎馬隊等もいましたので大いに見応えがありましたね。
ヨーロッパ各国の衛兵交代を見慣れた今でも、訪問先で式典を見る度に惹かれますし、
このバッキンガム宮殿の時は初見でしたので尚更でした。

気温が5~10℃と寒い中でしたが、30分ほどの充実した時間を過ごすことができました。




















衛兵交代を楽しんだ後は、近くにあったピザハットでお腹を満たしてから市内散策へ。

余談ですが、この時にピザを食べすぎてお腹を壊してしまい、
この後のベルギー散策が半日潰れてしまうこととなりました。
これ以来「食べ過ぎないこと」が私の旅行における鉄則となっています笑

道を走るロンドンバスを見掛けて「写真と本物とでは実感が全然違うな」等と思ったり、
今はなくなってしまったロンドン三越を眺めたりしながら散策していきました。

現地の知人によると、ロンドン三越は結構重宝していたそうで、
なくなってしまった後はジャパンセンターなる施設が後釜のようになっているのだとか。
このジャパンセンターが結構面白いらしいので、
またロンドンへ行く機会があれば寄ってみたいものです。




















一時期シャーロック・ホームズをかなり読んでいましたので、
そのゆかりの場所であるベーカー街221Bにも寄って、最後はビッグベンへ。

「ビッグベン」=「英国の国会議事堂として使用されているウエストミンスター宮殿の時計塔」
であることはよく知られていますが、当時の私は無知ゆえにビッグベンだけに注目しており、
ウエストミンスター宮殿の方には無関心であったことが悔やまれます。




















上のビッグベンの写真はWestminster駅から撮ったものです。
下の地図のとおり、駅からだと宮殿全体はよく見えないのですが、
実際には歴史を感じさせる重厚な建物が鎮座しているのです。

当時はイングランド訪問に大いに満足していたのですが、
こう書いているとやり残したことも結構ありますね。
また機会を作って行きたくなってきました笑


























この後は商店街で紅茶等を軽く眺めて、早めに切り上げて翌日に備えました。
次の目的地はベルギーの首都・ブリュッセルです。

続きはブリュッセル前編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ロンドン(イングランド)

2018年9月10日月曜日

西欧(その1) イングランド ロンドン前編

ご無沙汰しております。

特にこれといった理由があるわけではないのですが、随分間が空きましたね。
これからも気ままに更新をしていきますので、気が向いたらご覧いただけると嬉しいです。

そういえば、少し前に累計30ヶ国訪問を達成しました。
20代の間に30ヶ国以上というのが目標でしたので、一先ず達成できて良かったです。
今後は仕事や家庭も忙しくなると思うので、国内外をどのくらい旅できるかは分かりませんが、
暫くは「40歳になる前に累計50ヶ国訪問」を目標にしていきます。

重要なのは数よりも中身ではあるものの、
どれだけ色々な物事に触れたかという指標としては、訪問国数は有用なんですよね。
今秋には2つの国の土を初めて踏む予定ですので、まずはそこを第一歩とします。


さて今回は、私が国内外の色々なところを旅するようになったきっかけをご紹介します。

それまでにも国内の各地やハワイ等へは行ったことがあったのですが、
11年前にイングランド・ベルギーを訪れて、色々な人や物事に触れる楽しみに目覚めました。

今まで知らなかったことを知り、知識がほんの少しでも増えるのが楽しいんですよね。
この先数十年生きたとしても、世界のごく一握りのことしか知ることはできないのでしょうが、
旅に限らず、死ぬまで常に「昨日の自分よりも成長している」人生を送りたいものです。

なお、プロゲーマーの梅原大吾氏が上記と似たことを著作で書かれていて共感しましたので、
興味がお有りの方には『勝ち続ける意志力』という本をおすすめしておきます。


さて話が横道に逸れましたが、本題に入ります。

残っている写真が少なく、私も具体的なことはあまり覚えていないのが残念ではありますが、
見るもの全てが新鮮でとても楽しかったという事実は今でもよく覚えています。
当時のことを少しでも思い出しつつ、文字に起こしていこうと思います。


成田空港から半日以上の空の旅を経て、ヒースロー空港に降り立ちました。
ロンドンの空の玄関口というだけあって大変広い空港で、
当時は成田とホノルルくらいしか知らなかった自分にとってはインパクトが大きかったです。

日が暮れ始めていましたので、空港からPiccadilly Lineに乗ってSouth Kensington駅まで行き、
その近くにあるホテルへ直行しました。窓から外をボーッと眺めつつ、ロンドン初日は終了。




















そして一夜明け、ロンドン市内を散策しに出掛けました。

日本は桜の蕾も膨らみ始めて春の兆しを感じる季節になっていたのに対して、
ロンドンは流石に緯度が高いだけあり、5℃前後となかなか寒かったです。
この時は大丈夫でしたが、日本にいる時の感覚で服を準備すると失敗しますね。

前日と同じPiccadilly Lineに乗ってGreen Park駅まで行き、
バッキンガム宮殿名物の衛兵交代が始まるまで近くを散策することにしました。
建築様式が自国とは違っていたり、警官が馬に乗っていたりしており、
冒頭の方で書いたように見るもの全てが新鮮で、歩いているだけで楽しかったです。

当時は建築については全く知らなかったのですが、今写真を見返してみると、
ロンドンの有名な建築家であるSir Christopher Wrenの作品が写っていますね。
下の2・4枚目のセント・ポール大聖堂がそれで、今ならもっとじっくり鑑賞しますが、
当時も写真を撮っていたので、重厚さ等から何か感じるものがあったのかもしれません。

西洋建築は写真では見たことがあったものの、
実物を目の当たりにしたのは初めてで、やはり質感が段違いだったことを覚えています。
実際に現地へ行き、その場の雰囲気を五感で味わうことの良さを強く感じた瞬間でした。





















ロンドンは実際どの程度なのかはともかくとして「人種のるつぼ」と呼ばれており、
様々な人種が一堂に会する都市の例としてよく取り上げられます。

そのことを思い出しながら道行く人々を眺めてみると、確かに人種が多様でしたね。
ハワイで少しは慣れていた光景とはいえ、当時の自分にとってはなかなか新鮮な感覚であり、
「我が国の人種の単一性は割とまれで面白いものだな」と思った記憶があります。

衛兵交代の時間が近付いてきたので、Green Park付近を歩いてバッキンガム宮殿へ。
Green Parkはバッキンガム宮殿に隣接する公園で、老若男女がくつろぐ光景が見られました。

ロンドン(というかヨーロッパの主要都市は割とそう)は公園が点在しており、
瑞々しい緑を日常的に眺められる環境は良いですね。草から朝露が滴っていて美しかったです。




















続きはロンドン後編へ。


【旅先の詳細情報】
時期:2007年3-4月
場所:ロンドン(イングランド)

2018年6月24日日曜日

マレーシア・シンガポール(その3) シンガポール編

2日かけてマラッカ・クアラルンプールの街歩きを堪能した後は、
クアラルンプール国際空港(KLIA)からシンガポールへ飛びました。

シンガポールでは、人工的な街並みの中を淡々と歩くシーンが多かったです。
半日歩いてみて、観光面では都市型のリゾートという色彩が強いのかなと感じました。
ショッピング等をする人にはとても魅力的な場所だと思います。

あとは噂に聞いていたとおり、街が基本的にきれいな一方で、
実は路地裏等にはそうでもないところもあるのが新鮮でした。

ちなみに宿はチャンピオンホテルというところを取りました。
シンガポールは宿代が高いので、比較的安いところを選んだんですよね。
中心部からは少し離れた場所にあるのですが、
それ以外は特に問題もなく、快適に過ごせました。


















中心部はさすがシンガポールという印象で、オフィスが建ち並んでいました。
金融や貿易で栄えている世界都市の一端を垣間見ることができた気がします。



















2016年のWorld Bankの資料を見ても、シンガポールの強さがよく分かります。

他は、ベトナムが意外と低いように感じた以外は妥当に映りました。
マレーシアは中進国らしい数値だなと思います。
このようなデータと、実際に訪れた時の体験を擦り合わせてみるのも面白いですね。





















その後はベイエリア周辺で水を吐いていないマーライオンを眺めたり、
光のショーを鑑賞したりして、シンガポールの街歩きを終えました。
今回はうすしお味のポテトチップスの如くあっさり目の行程にしましたが、
次に来るならもう少し色々な場所へ行ってみたいところですね。





















【旅先の詳細情報】
時期:2015年11月
場所:シンガポール